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「冒険者に捧ぐ100の言葉」の更新と、気ままに描いたラクガキの掲載。
2025.04.30 Wed
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2008.02.16 Sat


創作小説『空と花と道と』より。初期設定のデュカス&ハルト。
今日のバトン回答に合わせて、昔の彼らを描いてみた(笑)
服装が今と微妙に違う…。

いざ本編が始まるまでは、何だかんだで結構仲良しさんだった2人。
初期設定では「旅物語」の様相を呈していたので、
旅の道中、家事全般はデュカスが(無理やりに)担当させられてたとかいう。
2人の表情も、今よりは少しばかりやわらかかったんだー(遠い目)
いつから、今のような2人に……(遠い遠い目)

そんなわけで、六神さんよりいただきました「オタク創作歴史バトン」!
張り切って回答にいきたいと思います!
改めて自分の過去を振り返るのは、いい薬になりマスィタ(笑) 原点回帰!


【オタク創作歴史バトン】
あなたの漫画、イラスト、小説等、オタク的創作の歴史を教えてください!!

1.オタクの歩み

 遡ること……はや20年以上…?(ひぃっ)

 幼稚園に上がる前から、本を読むのは大好きな子どもだったようで。
 園内の図書室で何度も同じ本を借りては、母親に読み聞かせをねだってた。
 絵を描くのも大好きだったようで。パーマンとかQちゃんとか描いてた!
 そして同時に、TVアニメも大好きだったらしく。
 毎週、『アラレちゃん』、その後は『ドラゴンボール』を見てたことは覚えてる…。
 さらには、アニメ好きな父の隣で、
 「アムロ」とか「シャア」とか「ハロ」とかいう
 名前の出てくるアニメを見てたんだよ、実は(笑)
 私のヲタクっぷりは、間違いなく父の影響だと思う。うん。

 小学校に上がったら、『ドラゴンボール』の模写をするようになった。
 クラスの男の子たちと絵の交換っことかしてたなぁ。
 小学5年くらいになると、模写の対象を『幽遊白書』に変更。 
 脳内で自分なりに創作物語(兄弟コメディもの)を練り始めたのも、その頃。
 
 中学生になると、崎タロと運命的な出会いを果たす。
 以来、自分は陸上部員であるにも関わらず、
 クラブが終わると、崎タロたちのいる美術部の部室へ遊びに行ってた。
 同人活動というものを教えてくれたのも、美術部の人々だ(笑)
 コピー便箋とか作ってパンピー友人に売りつけたなぁ、そういや…。
 わりとオープンでのほほんとした活動実績。
 
 同人活動とは別で、この頃、マンガを描くことに挑戦し始める。
 現在の『天球儀のかけら』のキャラである、
 アース・タセット・セシルが出てくる物語を、
 100ページちょっと描いて挫折(笑) ちなみに鉛筆描き。
 もちろんのことながら、現在とは世界観もキャラ設定も違う代物で。
 てゆうか、実は某ゲームの後日談という設定なので、
 2次創作的なものだったと言えなくもないかもしれん。
 ゲームの主人公の、その息子がオリキャラのアースで~という流れ。懐!
 
 小説を初めて書いてみたのは、中学2年の終わりごろ。
 この時に書いた長編ファンタジー小説の世界観を、
 そのまま現在の『天球儀のかけら』に使いまわしてる。
 そして気付けば、この世界観の物語が脳内シリーズ化に…。
 最初は、ラクしようと思っただけなのに…何故だ…。
 ちなみにこの小説も、
 仲良しのパンピー友人の間で、原稿そのまま回し読みしてもらってた。
 実は自分も知らないところで読者さんが増えていってたというのを、
 後から知ってびっくりおののき赤面したとかいう。
 認めたくないものだ、己の若さゆえの過ちというものは。

 中学3年、受験まであと3ヶ月という時。
 脳内に生まれたのが、現在ひつこく執筆中の『空と花と道と』。
 今よりもファンタジーっぽい設定で笑える。
 受験前にもかかわらず、ラクガキ帳にデュカハルばっか描いてた。
 同時期、新撰組に大ハマリして、大変なことになる。

 この当時はTVのアニメ番組も全盛期で。
 エヴァとかスレイヤーズとかガンダムWとかるろ剣とか
 リアルタイムで観てた。(年齢バレるよ)
 そして、「ガンダムシリーズはただのロボットものじゃないんだー」と、
 ガンヲタとしての片鱗を覗かせ始めたのは、今思えばこの頃かもしれない。
 でも版権モノに関しては、「見る」側に徹してた。

 高校に入ってからは、
 クラブとバイトが忙しくなって、ヲタクなものから遠ざかり始める。
 FF7もリアルタイムでハマッたけど、
 内容を消化しきれず、同人活動にまでは至らず。
 他ジャンルで言うと、唯一高校1年の時に、
 新撰組本を2冊ほど発行したかな。(初同人誌!)
 そんでもって、崎タロと共に1度だけ新撰組オンリーイベントに参加。
 以後は同人活動から退き、ラクガキ帳に創作ネタを書き綴って過ごす日々。
 当時、文通していたリャマっちとの手紙の中で、
 お互いのオリジナル作品についてこっそり公開しあい、
 2人で「いひひ」ってなってた。

 高校卒業後、大学時代に『空花』の準備号を発行。
 そのままの勢いで、調子に乗って『空花』本編を2巻まで発行。
 本格的に、創作活動の楽しさに目覚める。たぶん20歳頃。
 で、せっかくなので、昔生み出したキャラを使って何か描こう、と
 アースたちの物語を描き始める。それが、現在の『天球儀』。

 そして21歳頃、改めて宇宙世紀ガンダムを見てドツボに。
 ガンヲタの称号を目指し始めるとかいう、わけの分からん人生選択を。
 創作イベントへの参加も、確かこの頃から。
 ここでも様々な人と運命的出会いをする。

 以後、学生ではなくなってからも、のらりくらりとマイペースに、
 書いては消し、書いては消しを繰り返し、今に至る。
 版権モノに関しては、相変わらず「見る」オンリー。

 うわー、こやって書き出してみると、意外に色々やってたんだなぁ、自分!
 でも実際に手がけた作品数は少ないとかいう。ダメやん。


 
2.影響を受けた作家や絵師さん

 ファンタジーが好きなのは、
 ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』や、宮澤賢治作品の影響と思われ。
 そして小説を書いてみようと思うきっかけとなったのは、
 冴木忍さん作品(ライトノベル)たち。
 「マンガちっくな小説でもいいんだ!」と、
 執筆という行為がとても身近に感じれたので。
 
 絵は、前述の通り、
 DBや幽白なくしては今の自分はありえないと思ってる。
 今ではすっかり、画風に見る影もないけれど(笑)



3.今まで描(書)いた中で一番楽しかったものは?

 どれもこれも、楽しくて仕方ない。
 現在進行形で、『空花』はやっぱ、一番書き応えがある。

 ただ、書いてる本人が楽しいだけでは作品として成り立たないので、
 独りよがりにならないようにせねばと思い、
 そしてその志が活かされていないことに、いつも落ち込む。ぬお。



4.作品を描(書)いていて変わった事、嬉しかった事、悩み事

 変わったこと。
 いやー、どうだろう…? 特に思いつかない…。
 昔から、マイペースなスタンスを崩してないので、あまり変わってないかも。

 嬉しかったこと。
 同じ趣味を持つお友達が増えたこと。
 感想をもらえたりしようものなら、一人で小躍りしてる。
 変な手紙をもらったこともあったけど、今となってはいいネタだ(笑)
 書き手がこんな適当人間なので、
 皆さんの中で自分のキャラが一人歩きしている様子を見るのは、
 実は楽しかったり(ニヤリ)

 悩み事。
 書くのが遅いこと。
 ネタが思いついてから「出力」するまでに、時間のかかること。
 精神的負担の大きい場面を書いていると、体に変調をきたすこと。
 一向に進まねぇ!
 下手は下手なりにでも、とりあえず作品として形に残したい。



5.今までの作品の癖みたいなもの

 癖…?
 タイトルに、空関係のものが多いとか。
 
 文章の書き方で言えば、体言止めを多用しすぎる傾向にあり。
 マンガで言えば、人物顔のコマばっかりで。
 
 文章・マンガ問わず、内容で言えば、
 往々にしてどこか暗いものが多く。
 女性の登場率が非常に低く。
 
 キャラで言えば、主役には「黒髪少年」が定石で。
 さらに、どこかに必ずヘタレキャラありきで。
 
 我ながら、列挙してて凹むわ…!
 少しは毛色の違うものを書けるよう、頑張るぜ☆



6.アナログとデジタルではどちらが作品を作りやすいですか?

 まずアナログのノートにネタやプロットを書き起こし、
 その後、文章を打ち込む際はパソコンを使用。 
 最近では、電車やバスでの移動中に、
 携帯電話でちまちまと小話を作ったりもするように。

 やっぱりデジタルだと、文章の訂正や差し替えがラクにできるから。
 そう考えると、現在も手書きで執筆されているプロの作家さんは、
 ほんとすごいと思う。万年筆使用とか、憧れる~(笑)

 ちなみに使用ソフトは、
 『空花』はWordで、それ以外のものはたいていメモ帳機能。



7.作品を描(書)く上での理想と現実

 理想。
 作品の、その世界に浸ってもらえるような。
 あと、読み手の人を、いい意味で裏切れるものを書きたい。
 どれだけ暗い物語であっても、
 どこかに救いを見出してもらえたらいいなぁ。
 
 現実。
 結局のところは独りよがりになってる気がしてならない。
 でも書くのをやめようと思ったことは、不思議と今まで一度もない。
 何だかんだで、自己満足の為に書いてるのかなぁ。うーむ。



8.作品を描(書)く上で学んだ教訓

 実生活の中でも、広い視野を養う必要があるということ。

 主人公からの主観ももちろん必要だけれど、
 そこから距離を置いた、第三者としての視点も表現する為には、
 自分自身の中にあるものだけでは不十分。
 だから、色々な考え方や視点を学んでゆく必要があるなぁと。
 言うは易し行なうは難し、なんだけれども。



9.これからチャレンジしたい事

 いつも暗い雰囲気のお話ばかりなので、
 スコーンと明るい、テンポのよいお話が書きたい。
 
 現在ブログで更新中の『冒険者に捧ぐ100の言葉』で
 そういうのを表現したかったのだけれど、
 いかんせん、更新速度が遅いのでなかなかテンポよくならない…。

 あとは、現代モノも書いてみたいなぁ。
 短編連作とか、すごく憧れる。



10.次に回す歴史が知りたい5人

 えっちょっと、知りたい人がたくさんいすぎるんですけど…!(笑)
 でも過去暴露系のバトンなので、敢えてここにこっそり放置しておきます。
 5本といわず10本くらい放置しておくので、
 どうぞどうぞ、ご自由に拾っていっちゃってくださいませv


ここまで長い回答を読んでいただき、ありがとうです(ぺこり)

自分の辿ってきた道を振り返るというのは、非常に恥ずかしいけれど、
なかなかに意味があるかもしれない!
原点を見つめなおすのは、いい教訓になるわ(笑)

六神さん、濃厚なバトンをありがとうございました!

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2008.02.14 Thu


『るろうに剣心』より。瀬田宗次郎。
キレた宗次郎を見て、「あぁこの子も人間なんだ」と安堵した記憶が。

私は、るろ剣よりも先に新撰組にハマッた人間なので、
当時は非常に複雑気分で宗次郎を眺めていたなぁ(笑)
宗次郎が、どうしても沖田総司を彷彿とさせるので。
でも宗次郎も大好きだよ。
京都編終了後、北国へ向かった彼が、まっすぐに歩けていますように。


さてはて。
今日は本家サイトの方で、捧げもの小説を2本、掲載しまスィタ。
2本とも、六神さん作品のキャラを書かせていただきましたv

1本は、以前に一日だけ公開したもの。
  >> コチラ

1本は、バレンタイン企画ということで、今回新たに書いたもの。
  >> コチラ

バレンタイン企画は、昨日、みんなで遊んだ時にふと生まれ、
家路を辿る中でちまちまと携帯に打ち込んで書いたものだったりする(笑)
六神さんの言うとおり、勢いってほんと大事だ!
何が書きたかったって、乙女ティック☆ギーブルだ!

それにしても、こやって人様のキャラを拝借して書いたり、
お互いのキャラをコラボレーションさせたり(樹流さんと製作中のもの)、
そういう書き方ってすごく楽しいなぁと、最近しみじみ感じる次第。

空花本編の執筆に疲れた時、こやって気分転換をしている。いひひ。

拍手

2008.02.07 Thu


線画:シャーペン
塗り:Photoshop6.0(鉛筆ツール)


『ガンダム00』より。ビリー博士&アレルヤ。
宥輝あずまちゃんとの合作ナリ。
 ビリー⇒オガチョ  アレルヤ⇒あずまちゃん

今日はあずまちゃんと2人、カラオケ大会ってた。
延々7時間居座って、
そのうちの6時間は見事にアニソンオンリー(しかも必ず映像付き)とかいう。
自分達のアニソンレパートリーの多さに、ちょっとびっくりした。
でも、90年代少年ジャンプメドレーとか、めっちゃ楽しかった…!

そして残り1時間では、こげな(↑)絵を描いてみた。
元々は別の線画だったのだけどね。
互いに、相手の好きなキャラを描いてみようーってなことで。
んでもっていざ完成したのを見て、

「この2枚、合成したら、ありえないカップリングができるんじゃあ…?」
「世の中の、グラハム×ビリーのカップリングに対抗しようぜ!」

と、ヲタクモード大発令。
お互いに線画のコピーを持ち帰って、
好き勝手に合成して色塗りしよう、ということに(笑)
人様の線画を塗るのは楽しかった…。

てゆうか、ほんとありえない、このカップリング。
何の接点もあらへんがな!共通の知人(スメラギさん)はいるけど。
んで、攻受はいったいどうなるんだろうねー、とかいう議論になり。
結果、
ビリー受、ハレルヤVer.の鬼畜アレルヤ攻という設定で落ち着いた次第。
ビリーさん、逃げて……!!!!!(笑)

そんな、楽しい楽しい、清く明るいカラオケ大会。

あずまちゃんのサイトはコチラ。⇒
あずまちゃんVer.の合成絵が見れちゃうぜ☆

拍手

2008.02.06 Wed


創作小説『空と花と道と』より。デュカスとイニャキ少年。
村の子ども達で雪かきをします、の図。
作業が終わったら、カヤさんたち女性陣が温かいココアを振舞ってくれるの。

そんな平穏な日々も、彼らには確かにあったのだけれど。

空花過去編は、本編の息抜きにでも、短編で書いていきたいなぁ。


さて。本家サイトの方で『空花』本編を全話掲載することに決めマスィタ。
ひとまずは第1章(4)まで掲載。
 >> コチラ

引越しに伴い、今年からイベント参加をしなくなる予定なので
(関西に帰ってこれる余裕のある時は参加するけど…)、
空花本編の公開場を、オンライン上にも作ってゆこうかと思いましてん。
もちろん今後も今までどおり、紙媒体でも発行していくよ。
だって、崎タロの挿絵が見たいんだもん(笑)


さておき。
新しいバイトを始めたり、母親が入院したり、
引越し先の物件を探したりで、ちょいと最近バタバタしております。
バイトは体力仕事なので、なまってダラけきった身体にはいい薬だ(笑)
左腕だけやたらマッチョになってきたぜ!


拍手、いつの間にかいっぱい押してもらえていてビックリでした!
ありがとうございます!!
あれを見た皆さんが、
『プライベート・ライアン』を勘違いしてなければいいのだけど…。

拍手

2008.01.29 Tue



「俺たちみんなで、国作りをしてみないか?」

それが、慶琳の言うところの“ちょっとした重大発表”だった。

「ここ大邑(タイユウ)をはじめとする大陸東部地域は、
 皆も知っての通り、統治国家のない無法地帯だ。
 幸いにも、天龍(ティエンロン)山脈という自然の砦があるから、
 南のアル・ジャヒール王国も、北のターニア王国も、
 ここら一帯には手を出せずにいるがな」

言いながら、慶琳は机上に広げた地図を軽く叩いた。
先ほどまでは酒と煙草に酔いしれていた男たちも、
今はすっかり表情を改め、皆真剣に、慶琳の話に耳を傾けている。
彼らの顔を一人ずつ見渡し、慶琳は満足そうに頷く。
そして先を続けた。

「しかし遅かれ早かれ、奴らはこの土地に攻め込んでくるだろう。
 特に北のターニア王国は、虎視眈々とその機を伺っている。
 目的は――分かるよな?
 そう、碧峰島の“碧玉(ヘキギョク)”だ。あいつは売れば金になる。
 “碧玉”が採れる碧峰山脈の採掘権を手に入れんとして、
 奴らは、大陸東部を自分たちの支配下へと置きたがるはずだ。
 正式な統治者もいない、法の整備も整っていないこの土地に、
 異国の人間が攻めてきてみろ。
 あっという間に蹂躙されちまうのがオチだ」

場の誰も、言葉を発することができない。
皆それぞれ、慶琳の言葉と意図を正確に理解すべく、
自分の頭の中で彼の言葉をじっくりと吟味している。
その中できょとんとしている戴牙の方を見やり、
慶琳は「ちなみに」と付け加えた。

「蹂躙ってのは、
 力でもって、人や土地をめちゃくちゃにしちまうって意味だ」

なるほど、と戴牙は頷く。そりゃ大変な事態だ。
慶琳はさらに続ける。

「よその奴らにここを荒らされちまう前に、
 自分たちでまとまって、予防線を張っておく必要がある。
 その為には、ここいらで一発、
 どーんと国を作るのが手っ取り早いと思わねぇか?」

にっこりと笑って提案する慶琳に、
団員の面々は互いに顔を見合わせる。
いつものことながら、この指導者の提案は突拍子もない。
しかし今回の場合、話の筋道は通っているし、何よりも、
国作りなどという壮大な目標はなかなかに面白そうではないか。
団員たちの目が、輝きを帯びてくる。

「まぁ、国を作るとは言っても、主体となるのは俺たちじゃない。
 ここの――大邑の連中のケツを叩いて、焚きつけてやるんだ。
 今のあいつらは、俺ら“黒蠍”に依存し過ぎていて、
 自分たちの町のことすら人任せという、甚だ腑抜けた状態にある。
 だから、あいつらの中に溜まった、いらねぇ毒を全部出してやるんだよ。
 将来的には、土地の奴らが国を統治できるようにもっていけばいい。
 俺たちはあくまでも、ただそのきっかけを与えるに過ぎないんだ」

慶琳はもう一度、場に集まる全員の顔を、一人一人見渡す。
覇気に満ち満ちた、男達の顔を。そして彼は、口角を上げた。

「俺たちの蠍は、毒を与えるだけじゃない。
 その逆もできるんだってことを、思い知らせてやるんだ。
 ――大陸中の人間にな」

慶琳の言葉が終わるや否や、溜まりかねたように男達は雄叫びを上げた。
半地下の酒場は、熱狂の渦に飲まれる。
皆、慶琳を取り囲み、その肩を叩いたり、新しい杯を持ってきて酌を注いだりして、
自分達の前途に功業あらんことを願う。

そんな大人達の中、戴牙もまた、胸の高鳴りを抑えることができずにいた。
自分達の手による国作り。
その壮大な目標に、例の碧峰の少年と共に取り組みたい――、
そう考えることは、戴牙の心をますます奮起させたのであった。





慶琳、思いつきだけで国作りを提案。
口が立つのでそれらしい理由をくっつけてるけど、
ほんとのところは「面白そうだしー」の一言に尽きると思う(笑)

ちなみに、大陸中心に位置するナバラは中立を宣言している為、
慶琳たちにとっては脅威の対象でないという事情。

見ての通り、『天球儀のかけら』とリンクした世界観なのです。ひひひ。

拍手

2008.01.27 Sun


創作小説『空と花と道と』より。新キャラ。

作中での役割とか、そういうのよりも何よりも、
存在そのものが必要だってことで生み出されたキャラ。

最初は全体的に髪が長かったのだけど、
外見でデュカスとかぶったら洒落にならんってことで、
カリアゲくんにしてやったぜ。にへへ。
ロウと同じく、襟足をじょりじょりすると気持ちよいと思われ。


ジョジョを読むことができないモヤモヤを解消するべく、
手元にある他のマンガを読み返してみた。

『てるてる×少年』(高尾滋さん) 全11巻
『ぼくの地球を守って』(日渡早紀さん) 全21巻
『ボクを包む月の光 <ぼく地球 次世代編>』(日渡早紀さん) 1~4巻

こんなにマンガを読んだのは久々だ!!

『ぼく地球』は私の中で、
“大好きなマンガ3本指”に入るくらいに思い入れの強い作品で。
(3本指のあと2つは、スラムダンクと幽遊白書)
何度読んでも泣けてしまう。
むしろ、読む回数を重ねるごとに、キャラへの愛着が半端なくなってきてるので、
その分、細かい描写や伏線などに気付いて「おおおおお!!」と泣けてしまう。
あかんなぁ…最近、涙腺がますます弱くなった気がする…。

語り始めると長いので、とりあえずは割愛しますが(笑)
昔も今も、一番好きなキャラは未来路くんだったりする。

で。

これまた久々に、『ぼく地球』のアニメを見てみた。無料動画サイトで。
原作を知らない人にはえらく不親切な作りになっていて、
物語の導入部分だけで終わってしまっている為、
『ぼく地球』初見の方にはあまりオススメのできないアニメですが。
が、しかし。
なんせ、制作があのプロダクションIG。攻殻機動隊を作ったとこね。
スタッフも、後に攻殻に携わる人々がたくさんいらっしゃるので、
そらもぅ、クオリティの高いこと。

そして声優陣の豪華なこと。
私と同じ世代の人だと「ひぃっ」となるような顔ぶれが、
ずらずらずらっと名を連ねてらっしゃったり。
未来路くんの声が関俊彦さんだっていうのはもぅ、
何ですかい、私を悶絶死させる気ですかい、ってなもんだ!

あー、『ぼく地球』を最初から最後まで、
1年ものの連続アニメにしてくれたらいいのになー。


関係ないけど、その、関さんが未来路くんの京都弁を喋るのを聞いて、
「ラウル=関俊彦ヴォイス、いける……!!!」
とか思ったのは、ここだけの秘密だったりする。


拍手、ありがとうございます!
<拍手レス>
■いやもぅほんと、
 映画の中でもミラー大尉(トム・ハンクス)はあの髪型なんですって!
 ライアンに下睫毛をつけたのは、
 “お坊ちゃま”な感じを出したかったから。ふふふ。
 そしてお察しの通り、巻き毛はモミアゲです。
 あんなものを積んでノルマンディー上陸作戦決行とか、
 ほんとありえない(笑)

拍手

2008.01.24 Thu


創作小説『空と花と道と』より。ラウル。
最近ラウル率が高いのは、今現在、原稿でラウルのシーンを書いてるから(笑)
窓の右端の奥行きがおかしいのは、ツッコんではいけないところ。
スキャニングしてから気付いた……。めそ。

下記に掲載したお題更新の絵があまりに手抜きなので、
もう一枚載せてみマスィタ。

ラウルがいつもジャケットのファスナーを閉めないのは、
左手だけでファスナーの操作をするのが難しいからという、
そんな裏設定があったりする。
もしかしたら、彼の社会の窓はたまに全開になってるかもしれない。
(いらん裏設定)


関係ないけど。
最近、『ジョジョの奇妙な冒険』を再読したい衝動に駆られている。
去年の夏頃からうずうずしてて(えらい長いうずうずだな)、
年明けてからはますますうずうず。うずうず。うずうず。

それというのもあれだ、乙一さんがジョジョを小説化されたので、
今、どこの本屋に行ってもジョジョ特集の雑誌が目に入るからだ!

でもジョジョ全巻を集めるってなると、
相当にお金と書棚スペースが必要になるよ……。
引越しを目前に控えた私には無理な話だよ……。
引越し後に、引越し先のマンガ喫茶でお世話になろうかな(笑)
記念すべきマンガ喫茶デビューがジョジョ。素敵すぎるじゃないか!

ちなみにジョジョは第4部の途中までしか知らないです。
いつの間にか第7部、全部で100巻くらいまで出ててビックリした。
一番好きなのは第3部。花京院が好きで好きで。
小学生ながら、彼の死に号泣したのを覚えてるよ。

うおー!!こうやって書いていると、ますます読みたくなってきた…!
ハァハァ。が、我慢……我慢の子だ…!!!

拍手

2008.01.24 Thu


その宴を提案したのは、他でもない慶琳だった。
街の一角にある居酒屋の、半地下を貸し切って行われた。
店の主はもちろん、”黒蠍”の一員だ。

室内を満たしているのは、
むっとするほど強烈な酒の匂いと、
目に痛いくらいの煙草の煙と、
そして酒瓶を片手に肩を揺らす、大人達の笑い声。

まだ酒の旨さも煙草の愉しみも理解できない少年――戴牙(タイガ)は、
大人達が羽目を外す様子を、壁際から不思議な気分で眺めていた。
そこへ、声をかけてくる者がある。

「――お、戴牙。お前、飲んでるかぁ?」

緊迫感と威厳に欠ける口調。全身を包むのは黒い拳法着。
ゆったりとした足取りで、傍らには美しい女を三人ほど引き連れて。
その手には、なみなみと酒が注がれた杯を持って。

「慶琳」

名を呼ぶと、戴牙たち“黒蠍”の指導者は、にっこりと笑う。
女たちを下がらせると、戴牙の隣までやってきて壁にもたれた。

「あれから、例の奴には会えたのか? あの、碧峰の奴」

問われ、戴牙はがっくりとうなだれた。力なく首を振る。
それを見た慶琳は、あはははと笑ってから手の中の杯を一気に飲み干した。

「それにしても、お前は相変わらずバッカだよなー。
 勧誘しようと思ってる相手なのに、何で名前を聞き忘れるかなぁ。
 ばーかばーか、戴牙のばーか」

屈辱的な言葉を連呼され、戴牙は思わず反論した。

「で、でもそいつ、ほんとすっげー強かったんだぜ!
 碧峰島の武術って面白いのな!
 なんちゅーか、こぅ……、流れるような動きの……」

「あぁ、それは”水”の構えだな。
 碧峰の連中は、自然の息吹を感じて、自分の流れとするんだよ。
 ――戴牙。お前が言うんだから、そいつは相当の使い手だと俺は信じる。
 次に会った時には、がっちりと捕まえて逃がすんじゃないぞ。
 場合によっては、手段を選ぶな」

「それって、拉致ってやつじゃあ……」

「まぁ、そうとも言うな」

さらりと呟き、慶琳は戴牙の頭を軽く叩いた。
戴牙は、歳の離れたこの指導者のことを、自身の兄のように慕っていた。
そしてまた慶琳も、言葉や態度はぶっきらぼうなものの、
組織で最年少の戴牙のことを、何かと気にかけてくれている。
慶琳のその何気ない心遣いが、戴牙には嬉しかった。

「さて、と。そろそろ頃合かな」

呟くと、慶琳は壁から離れた。それを見上げ、戴牙は首を傾げる。

「何? 今から何か始まんの?」

戴牙からの問いに、慶琳はふふんと得意げに笑って見せた。
その目が、悪戯を思いついた時の子どものように、楽しそうに輝く。

「ちょっとした、重大発表があるんだよ」





久々のお題更新。
毎回、お題絵の構図を考えたりそれを描いたりするのに時間がかかるので、
今後は絵の方を手抜きさせてもらいます…。
もしかしたら、文章だけの掲載になってくるかも。

1回あたりの文章掲載量、
あまり長くならないように心がけてはいるのだけど、難しいなぁ(笑)

さておき。
キトとガチンコ勝負をした少年の名前が、ようやく登場。
戴牙<タイガ>といいます。よろしゅうに。
偶然にも、こないだ生まれた友人の息子と同じ名前で(漢字は違うけど)、
なんだか不思議な気分。

戴牙と慶琳以外の団員たちも、
そのうちに登場させることができればと思ってたり。

拍手

2008.01.22 Tue


線画:シャーペン


創作マンガ『天球儀のかけら』より。アース。軍神の方ね。

ここしばらくは、脳内が空花モードに切り替わってるので、
天球儀はまたお預け状態(笑)
ほんと、せわしない脳味噌だなぁ。

あ、本家サイトの方の、ウェブ拍手のお礼絵を総入れ替えしました。
映画『プライベート・ライアン』のマンガで、全部で5ページ。
アホネタだらけで、アレですが…。


そういや、久々に『ガンダム00』を見たよ。
溜め録りしてた分をまとめて、1か月分見た。旅行に行ってた間の分ね。

前もって友人から、「すっごい笑える展開になってるよ」とは聞いていたけど、
あそこまで笑えるとは思ってもいなかった。
素敵すぎるぜ、サンライズ。ツッコミどころが満載だぜ、サンライズ。
物語の展開は超シリアスなのに、
なんであんなにピンポイントで笑いを誘ってくれるんだ。

主役4人(ようやくキャラの区別がつくようになったよ!)を始め、
姫様の付き人、ビリー博士とその師匠、国連大使、
傭兵のオヤジ、コーラサワーなどなど、
今回のガンダムに出てくる男性キャラ、ほとんど皆ロンゲだ。
  >> ご確認をば。⇒ttp://www.gundam00.net/character/index.html

まぁそれはいいとして。
美形ブームの波に乗ったのだろうと、諦めもついたさ、えぇ。
たとえ傭兵のオヤジが、顔も役どころも私好みで声も藤原啓治氏で
本当なら間違いなく惚れているキャラのはずなのに、
赤いクルクルロンゲがうざったくてイマイチ好きになれないのも、
まぁ仕方ないとしよう。

が、しかし!!!!!!!!



ガンダムにまで

毛を生やさせるのは、どうよ?




オイラ、びっくりしただ!!!
ガンダムの装甲具が取れて、その下から赤い毛(らしきコード)が
ファッサーと生えてきた時には、もうどうしようかと。
それまで真剣に見ていたのに、思わず大爆笑さ。
テレビに向かってツッコミ入れちまったさ。大阪人の悲しい習性さね!

おにょれ、ガンダム・ヴァーチェめ、
最初は宇宙世紀時代の「ガンダム試作2号機」を真似ていたかと思ったら、
今度はGガンダムの「ノーベルガンダム」を真似るようになるとは……!!!
なんて方向転換だよ……!!いったいどういう風の吹き回しだよ…!!
その姿を見てあまりに爆笑しちゃったがために、
一瞬、物語の流れが分からなくなってしまったじゃないか……!!


あと、相変わらずグラハム・エーカー中尉が痛々しい人で、
ちょっと安心した(すんな)
あの人は、出てくるたびにツッコミどころがあるから、
どんどん愛しくなってくるよ。
でも、エーカーがギレン総帥の台詞をパクッてるのを見た時には、

「ヴらぁぁぁぁぁぁ、ジーク・ジオ―――ン!!!!」

と叫んで、エーカーの顔を殴ってやりたくなったぜ☆(超笑顔!)


いや……もう、ほんと…ねぇ…。
物語の展開そのものは、すごくシリアスで好きなんだけどねー。
ロンゲ帝国ガンダム00、これからが、色々な意味で楽しみだよ…。

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2008.01.16 Wed


線画:シャーペン
塗り:Photoshop6.0(鉛筆ツール)


創作小説『空と花と道と』より。13年前のラウル。齢10ナリ。
戦争に行く前なので、まだ両腕ともありまする。
実家が香辛料店なので、そのお手伝い中。
まさか自分がジャーナリストになるだなんて、夢にも思ってない頃のこと。

笑い男Tシャツを着てるのは、実は2回目だったりする(笑)


さておき。

先日のイベントの後、総勢4名でお泊まり会を開いた。
お泊まり会を開いて何するって、ひたすらにずーっと喋くってた。
もっすごい濃密な話題が飛び交い、とても勉強になった。

私は、人の話を聞いて、それを自分の脳内で消化するまでに時間がかかる人間だ。
自分の考えていることを言葉で表現するのにも、時間がかかる人間だ。
なので、どちらかというと、いつも専ら聞き役に回る。
そのお泊まり会でも、みんなのお話をふむふむと聞いていたら、
「すげー!!!!」と思うことの連発で、自分の頭の回転の遅さに、焦りすら感じた。
特に、創作に関する談義では、目からウロコが落ちまくった。

私は考えるということがとても苦手な人間なので、
創作でも何でも、いつも「理屈」ではなく「感覚」でやっちまってる。
創作を続けることの意味とか、そんなこと考えたこともない。
書きたいから書いてる。ただそれだけ。
下手でもいい、遅筆でもいい、それでも書く。だって書きたいから。

草薙素子風に言えば、

「囁くのよ、私のゴーストが」

ってなもんだろう。
言葉では説明できない、「書きたい」という気持ち。
プロ作家になりたいからとか、そういうのではなく、ただ「書きたい」。

私にとって、作品を創るという行為そのものに、理論は存在しない。
書くことによって自分の中の何かを表現しようとか、
こういったテーマのことを表現しようとか、
そういう小難しいことは考えないようにしている。
もしかしたら無意識のうちに考えているのかもしれないけれど、
少なくとも、自分で言葉で説明できるほどには自覚していない。
ただただ、脳内では常に、何かしらの物語が蠢いている。
早く外に出せと蠢いている。
これは、理論立てることのできない感覚。とてもウキウキするような感覚。

というのも。
理論立てて作るというスタイルは、自分には合わないと分かったから。
数年前から一昨年にかけて、珍しく頭を使って作品を創ろうとしたら、
見事に書けなくなってしまったから。

だから、周りのみんなが「自分が創作で表現したいことは」というお話をしている時、
私は心底みんなを尊敬する。
作品を創るという行為だけでも十分にエネルギーが必要とされるであろうに、
この人たちは、さらに頭を回転させて、その行為に意義を見出している。
自分の行為に、一本の筋を通している。

私にはできないと思った。
私は、自分のゴーストが囁くままに筆を進めることだけで、精一杯だ。
だから、そうやって筋の通った姿勢で創作に取り組む人々が、
ちょっと――いや、かなり羨ましい。

でも、人には「向き不向き」というものがあるので、
私にはこの、「感覚」を頼りにやっていく方法が合っているのだろうと思う。
頭を悩ませるのは、プロットの組み立てについてだけで十分だぃ(笑)

とはいえ。
あまりに「理論」をなおざりにすると、ただの自己満足な作品になってしまうので。
それだけはしないよう、読んでくれている人にもきちんと理解してもらえるような、
そんな作品作りをしてゆきたいと、改めて心に決めた。
それが、時間を割いて自分の作品を読んでくれる人々への、
一番の誠実な姿勢だと思うから。

ひとまずは、空花の第3巻を完成させる。うし。

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プロフィール
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オガチョ
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自己紹介:
ガンダム(主に宇宙世紀)・攻殻機動隊・エヴァ・スプリガン・少年ジャンプ系のあれやこれや・FFシリーズ・キングダムハーツなどなどが大好物。小説や映画は雑食かも。
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